日本海軍の戦艦、金剛型 霧島の1/700 完成模型です。1936(昭和11)年6月、佐世保工廠にて第二次近代化改装を終えた霧島をイメージして制作しました。それまで戦艦の改装工事は横須賀工廠か呉工廠と決まっていましたが、霧島は将来の戦艦修理を考慮して佐世保工廠で実施されました。
キットはハセガワ製。
・エッチングパーツの手摺り取付け
・舷窓、主砲、ピンバイス開口
・マスト、空中線支柱を真鍮線で作成
・空中線の取付け
・アンカーチェーンをチェーンに交換 等を施しています。
ハンマーヘッドクレーン背後の工場、石油貯蔵タンク横の事務所はプラ板で作成しています。トラック、乗用車も自作です。建物の周囲にはチラホラと雑草を表現しています。いろんな場所に人を配置しているので戦艦の巨大さが感じられると思います。クレーンとタンクに施した階段表現にも注目していただきたいと思います。
佐世保は急峻な岩山に囲まれ平地が少ない地形であることから背景には山が迫っている様子が伝わる画像を貼り付けました。
ちなみにこの作品で使用しているウォーターラインシリーズのハンマーヘッドクレーンですが、明治末〜大正初期にかけて佐世保海軍工廠のほか、呉海軍工廠、横須賀海軍工廠、横浜港、三菱長崎造船所に設置されました。現存するのは横浜・佐世保・長崎の3基のみ。うち、佐世保と長崎の2基は現役で国登録有形文化財に指定されています。