xkcrx ・・・ 上記の画像は フォトアップで掲載しました ・・・ 刃長70.8㎝ 反り1.1㎝
元幅3.05㎝ 元重0.79㎝
先幅2.15㎝ 先重0.52㎝

刃文重華丁子乱れ。匂い口小沸付き優しく、飛焼、丁子足、葉など入り乱れ、
焼き高く鎬にまで及ぶ。細かな砂流し・湯走も随所に見られる。
肌目細かく良く詰んで地沸つき精美。
鎬地肌立つ。焼刃に沿って淡い映り立つ。
疵気なく うぶ茎在銘「武蔵大掾藤原是一」後銘。
差込上研磨研ぎ上り、白鞘新調、一重銅ハバキ、ガタ付きなし。

画像をご覧頂けばお分かりの様に反りこそ無いものの正に備前刀代表する「山鳥毛」や
鎌倉中期の備前一文字吉房辺りを彷彿させると確信出来る華やかで見事な一刀である。
上研磨によりその見事な焼刃、働き、地鉄を心ゆく迄堪能出来る。 残念ながら後銘が入れられ、本来の茎の一部が汚されてしまっており、銘消も検討したが刀身の出来、
作風からしても江戸石堂派として異論はなく、極銘として出品させて頂いた。
銘に拘ない備前伝ハイランクの刀身をお求めの方にこそ是非ともお勧めしたい逸品である。